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ピント、ボケ

(遠く) ---- 山 -------- 杉 ------ --- 家 --- 桜 --   ←カメラ

松にピントを合わせて撮った写真を見てみたら、杉から家までピントがあっていいて、山と桜はボケていたとします。
ピントを合わせた松から離れれば離れるほどボケの量は大きくなりますが、そのボケが認識できないくらい小さいとピントが合っているように見えます。このピントが合って見える範囲(被写界深度)のことをピントの合う範囲と呼ぶことにします。
上の写真の場合、杉から家までがこの範囲に収まっていたことになります。この範囲(距離)の短い・長いを、浅い・深いなどと言います。
松から杉の距離と、松から家の距離を比べると、松から杉の方が長くなります。(ピント位置より遠くは長く、手前は短い。)

 

P:ピントを合わせた位置
A〜B
:ピントが合う範囲

【絞りと被写界深度の関係】

絞りを開ける(F値を小さくする)とピントの合う範囲が短くなる。
絞りを絞る(F値を大きくする)とピントの合う範囲が長くなる。

(遠く) ------ --- A --- P -- B ------    ←カメラ レンズ:50mm 絞り:F4 (1/60) 
(遠く) ------  A ------ P ---- B ----    ←カメラ レンズ:50mm 絞り:F8 (1/15) 

【レンズの焦点距離と被写界深度の関係】

焦点距離の長いレンズはピントの合う範囲が短い。
焦点距離の短いレンズはピントの合う範囲が長い。

(遠く) ------ --- A --- P -- B ------    ←カメラ レンズ:50mm 絞り:F4 (1/60) 
(遠く) ------  A ------ P ---- B ----    ←カメラ レンズ:28mm 絞り:F4 (1/60) 

【ピント位置と被写界深度の関係】

ピントを合わせる位置を近くにするとピントの合う範囲は短くなる。
ピントを合わせる位置を遠くにするとピントの合う範囲は長くなる。

(遠く) ------ ------- A - - - P - B ----    ←カメラ レンズ:50mm 絞り:F4 (1/60) 
(遠く) ------  A ------ P ---- B ----    ←カメラ レンズ:50mm 絞り:F4 (1/60) 

 

ピントの合う範囲の確認

普通ファインダーに見えている映像は、絞り開放の状態で見えていますので、実際に絞りを絞った状態で見てみます。カメラやレンズに付いているプレビューボタン等と呼ばれているボタンで実際に絞ってみることができます。こういうプレビュー機能の付いていないカメラもありますし、実際に絞りを絞るので、暗くなってしまい確認できない時もままあります。

マニュアルフォーカスレンズには、被写界深度目盛りが付いていますので、それで確認します。

 8 8  ← 被写界深度目盛り
 + ----- + ---- +
 10 30  ← ピントリングの距離目盛り(m)

となっていたら、絞りF8で10m〜30mの間がピントが合います。

 

(遠く) ---- 山 -------- 杉 ------ --- 家 --- 桜 --   ←カメラ

桜から杉までピントを合わせたいという場合は、
桜にピントを合わせて桜までの距離を測ります。10mとします。
杉にピントを合わせて杉までの距離を測ります。30mとします。
被写界深度目盛りを見ながら10mから30mが収まる位置にピントリングを合わせます。(ピント合わせ完了)

11  8 8  11  ← 被写界深度目盛り
 + ----- + ----- +
10 30  ← ピントリングの距離目盛り(m)

絞りをF11に設定します。

オートフォーカスカメラでも上のように、あらかじめピントを合わせたい範囲を計っておくと、自動で絞りを決めてくれる機能があるようです。


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