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新緑
長野県松本市

新緑

稜線を越えて新緑が渡っていったとき
風はふくよかな弾力をもって追いかけた
道はなく
時間をさえぎる理由などない

こうして季節が重ねられるとき
そこに生み出される時の隙間を幸と呼んだ
幸は人の呼吸の中で言葉として育ち
人の呼吸の中に宿るいのちになった

ただ一陣の風が
そこに生み出した変化は
こんなにも自然を豊かにする

新緑が目にまぶしいのは
今生まれたばかりの幸いを
ぼくらのこころが埋めようとするから

原 静鳴

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